体育大学受験に失敗?!

高校卒業するにあたって、体育大学受験に失敗しそうになった時は「どうしよう〜もう嫌だ」となりました。練習をサボりにさぼった水泳で優秀な成績を収められる訳もなく、エリート推薦では受験できないので一般推薦枠で体育大学を受験したのでした。当時、体育系大学の受験予備校はなく、放課後は保健体育科の先生方の計らいで体育教官室で勉強していました。何を勉強していたかというと運動生理学・体育学・解剖学。勉強が終わると先生の後輩が開いているダンス教室へ通い、今度はダンスの練習。クタクタになって夜9時半に帰宅する日々でした。鍼灸治療院併設のダンス教室だったので身体のケアも可能で、今思えばとても恵まれた受験環境でした。なのに..落ちるはずなかったのに…

受験日1週間前の出来事

一般推薦枠で受験することを決めてからそんな毎日を送っていました。ですが、試験の1週間前、突然動けなくなります。起き上がれない、立てない、歩けない。元気いっぱいだったこの私が学校にも行けず、両親に付き添われ病院に行きます。初めての経験は一体何が起きたのか検討もつかず、一週間後に控える受験はできるのかできないのか、ただそれが心配で心配で…診断は「筋・筋膜性腰痛」要するに腰部の肉離れです。泣きました!痛くて!!その日から受験の日まではほとんど記憶になくて、相当パニックになっていたと思われます。

推薦試験当日

当日、どうやって大学に行って帰りはどんな気分だったか全く思い出せません。唯一、思い出せるのは試験の時間。大学のグラウンドで受けた基礎体力テストのシーンは鮮明に覚えています。最悪な思い出です。垂直跳びはほぼ跳べず、50メートル走も競歩のように走ると歩くの中間くらい。たしか10秒以上かかりました。ソフトボール投げはただ投げただけです。筆記試験に至っては座っているのが辛くて、ラクに座ろうとふんぞり返って座るので、受験態度は印象悪過ぎです。とにかく棄権しないで受験するだけした感じ。結果は不合格、受験失敗です。

受験失敗の原因

受験失敗の原因は「オーバーワーク」です。ストレッチや疲労回復のためのケアを怠っていました。それが必要だと気づかなかったのでした。夏までは水泳部で水に浸かる日々でした。水の特性により身体の緊張が緩み疲労回復が自然とできていたのです。水って凄い。そして夏が終わると水から陸に上がり重力下でのダンス練習に変わりました。慣れないダンス練習。必死だったのだと思います。「運動が好き」だけでは体育大は通用しなかった。そもそも体育大進学は「ゆみちゃんは運動が得意だから体育大学に行ったらいいんだわ」と言ってくれた大好きな親戚のおばさんの一言がきっかけでした。ただ、体育の教員になりたい!とか、競技に打ち込んでオリンピックを目指す!とか目標があった訳ではなく「ああ〜自分ってやっぱり運動向きなんだ。体育大いこう〜」くらいな軽い気持ちで決めてしまっています。

後がない一般入試

そのあとはきつかったですね、とにかく。推薦入学は勉強ができなくても運動ができれば受かりますが、一般入試となると勉強も運動もできないと受かりません(たぶん)。受験科目も増えて、勉強も論文も運動実技もこなさなくてはならず、トレーニングもダンスの練習も鍼灸の治療もあって毎日必死でした。全然、運動が楽しくなかった時期です。義務感とか仕方なしにとか、そんな心持ちでした。運動が遊びではなくなったのはこの頃からです。

合格したのはいいけれど

2月の一般入試で合格したあとは、アルバイトと遊びで残りの高校生活を過ごし4月の入学式を迎えます。大学生活はノープラン。決まっていたことは、自宅から通うこととひとまず短大入学だったこと(のちに大学編入しました)。同じ高校から行った子もいないので周りは知らない子ばかり。全国から集まった運動できる強者ばかり。運動好きなただの活発な女子、学年で3本指に入る運動できる子は体育大学に行くとただの平凡な子になるのでした。走っても中の下、球技やっても中の下、ダンスも体操も中の真ん中、水泳だけ上の下。部活動の推薦も無し。花の女子大生は完全に目標を見失う寸前でした。

大学の授業で

授業の基本構成は陸上・器械体操・新体操・ダンス・球技・水泳・野外のほか、ピアノ、ソルフェージュ、運動生理学、解剖学、キネシオロジー、体育学、心理学、一般科目と教職課程科目がいくつか。実技はできないことばかりの連続でしたが、専門科目はおもしろかった。そんなある日、水泳の授業が終わったあと助手の先生から声をかけられます。先生はなぜか私のいとこの名前を知っていました。助手の先生:「ねえ、君は○○さんのいとこだろ?」私:「えっ?何で知っているのですか?」いとこはカヌースラロームの優秀な選手です。入学したこの大学にもカヌー部がありました。それは知っていましたが、カヌーなんて実際に見たこともやったこともないスポーツです。助手の先生:「今度の土曜日授業が終わったら練習見に来ないか?カヌーに乗せてあげるから」私:「・・・(これって入部の勧誘?)」助手の先生:「場所は相模湖だから」私:「・・・(アレ?御嶽じゃないんだ)」助手の先生:「練習は土日で合宿だから泊る用意をしてきてくれ」私:「・・・(泊まり?旅行じゃん!)行きます!」という流れでまんまとハマり「カヌーの沼」が始まるのでした。