相変わらず、アレクサンダーテクニーク教師になる学びが続いています。

グループレッスン形式で進んでいく1コマ3時間の授業の中では、生徒個人がそれぞれ探求したいことをアクティビティとして先生から直接習うことができます。仮免許見習い教師になってからは、先生たちがどんなことを話しているのだろうか、どんな流れでレッスンを進めていくのだろうか、その振る舞いはどのように映るだろうか、という方に関心が向いています。

そんなわけでアクティビティをみてもらう時間が少しだけ減っている中で、「立つ」アクティビティをみてもらいました。私の後ろに立ってタッチしてくれる先生の手は、何とも柔らかく包容力に溢れる手です

先生の手は私自身がやっていることを微細に感じ取っていて「少し後ろの方に重心が乗っていますね」と教えてくれました。私の方は「マジかそんなことやってるつもりはないんだけど〜」と思うわけです。でも思い当たる節はあって2年前に肉離れを起こした右足首が硬くなっているので、かばって立っているのかなぁと考えているうちに「脊椎の位置はもう少し前にありますね」と先生から声がかかりました。最近、少し前に出っ張ってきた愛すべき腹部が気になっていて、体幹の深層部にあるインナーユニット(腹横筋・横隔膜・多裂筋・骨盤底筋群)を活性化させる目的でドローインをちょこちょこ「ながら運動」でやっています。このドローインをやると前に出っ張っていたお腹は引っ込むのですが、その時ハッとしました。「お腹が前に出っ張ってイヤだ」と毎日思っているうちにいつの間にか身体が後ろ重心になっていたようです。お腹が前に出っ張ろうが何しようが、脊椎の椎骨は私の胴体の前の方に位置しているのが事実です。前にお腹が出っ張っている分、多少前後のバランスを取るために後ろ重心になるかもしれませんが、脊椎は私の胴体の前側にあります。もし忘れたとしてもこの事実は変わらないのです。

こんな些細な思考の差が、微細な動きの違いを生み出します。

早く出っ張ったお腹とサヨナラしたいです