【下町荒川区から始まったご当地体操と介護予防教室】

高齢者を対象にした介護予防教室をきっかけに知り合った仲間同士が、教室終了と共に今度は自分たちで手作りの自主グループを作り新しい活動を始めて3年が経ちます。東京の下町荒川区は介護予防事業が始まった当初から高齢者の転倒予防を目的としたご当地体操「ころばん体操」をいち早く手がけた地域なのです。ころばん(区内ではころばん体操をこう呼びます)のある日はどこからともなく高齢者がわらわらと集まってくるのです。

【介護予防教室の運動メニュー】

介護予防教室ではころばん体操以外の運動を行なっていました。運動メニューは、スモールボールを使ったほぐしの体操やストレッチ、ボールの空気量を調節して筋力アップ運動、ペアやグループになってコミュニケーションを図りながらの協調性運動を中心に実施。個人の体調や体力と運動の投下時間(何回目の教室かということ)に合わせて進めていました。

ころばん体操とラジオ体操以外の運動をあまりやったことがない高齢者も多く、まして道具を使った運動はやったことない方がほとんどでした。クシャッとしたボールを掴んで「空気が抜けているから取り替えて」と言われることは数知れず、まりつきのように手で叩いて床に弾ませて遊んでいる方もいます。懐かしいって言いながら。

半年間の介護予防教室が終わる頃には、マイボールが欲しくなったり、自分で買ったりする人もちらほら出てきます。

そして「続けてやりたい」「また教室申し込んだ」「先生はどこで教えているの」の声があがりました。半年の間、毎週やったボール運動や簡単な体操を気に入ってくれて、そんなお声をいただけました。

【自主グループ活動につなげる】

カラダが動くと気持ちも動くのです。固くなっていたアタマが柔軟になって、ちょっとだけいろんなことを考えるスペースが生まれます。このスペースが意欲を生み出し、好奇心を作るので、やる気に満ちてきます。こうなったら運動はやったほうがいいと思っている時です。誰かがサポートしてくれるなら続けたい、やりたいと思っている時です。このタイミングが自主グループ活動の始めどきですね。やっぱり、望みが大事。

自主グループ活動では機能改善体操(ボディキネシス)ですね〜。簡単・手軽にできて、変化がわかりやすいからおすすめです。介護予防教室の時から行なっているので、高齢者も馴染みがあって安心して取り組めます。やったことのあるエクササイズは基本的に取り組みやすさという点で高得点です。全く新しいことを始めるよりはハードルも低くて活動が続けやすいのもポイントです。

介護予防教室中から、自分の健康は自分で守り、作り、育てるセルフケアの考え方を伝え続ける。それはエクササイズの安全に効果的に楽しく届けることと同じくらい大切なこと。運動指導者はエクササイズを教えることもすごーく大事だけど、一人になった時にもできるように一緒に考えてあげるのも指導者の役割だと強く思うのです。「一人になった時」の状況は参加者お一人お一人異なるのでよく話を聞いて差し上げることも必要ですね。

 NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会 ボディキネシスインストラクター養成コース情報 

ボディキネシスインストラクター養成コース in 東京」」

2019年10月27日(日) 腰痛改善編

2019年11月17日(日) 肩痛改善編

2019年12月8日(日) 膝股関節痛改善編

★会場★ レンタルスタジオ「スペースセレンディピティ」(東京メトロ千代田線代々木公園駅徒歩2分)

★講師★ 高橋友見子・茂木伸江

★申込先★ https://www.ikinobi.org/join/lecturemeeting/

★ボディキネシスについて詳しく★ https://www.ikinobi.org/health/kinoukaizensidousya/