「人前に立つ」ための自分の使い方

「人前に立つ」職業にはどのようなものがあるでしょうか。私と同じフィットネスインストラクターやパーソナルトレーナー、介護施設で運動やレクリエーションを担当する介護職員、地域や自治体で行なわれている運動・健康教室の講師、子供たちを対象とした水泳やサッカーなどスポーツ教室のコーチ、バレエやダンス、武道など個人スタジオで教える先生など、運動やスポーツに限っても「人前に立つ」仕事はこれくらいはあります。教育分野では学校や塾の先生などもそうですね。他に音楽・芸術分野にも人前に立つ演奏家やダンサー、パフォーマーは大勢います。

また仕事に限らず今の時期、年度始めの新しい環境で人前に立ち自己紹介をするという場面も多々あるのではないでしょうか。

先日、電車の中で大学生になったと思われる男子学生が何やら「自己紹介」について会話をしていました。初対面の人ばかりで近くの席の人の名前は覚えたけど「実は自分の前の人の名前が思い出せないんだ」というような会話でした。その男子学生が言うには「自己紹介、次は俺の番だ~やべ~緊張する~」「だから俺の前に自己紹介した人の名前覚えられなかった」そうです。

このように仕事でなくても人前に立って話すことはドキドキしますよね。

・緊張している時

・あがっている時

・ピンチの時

そのような時、どうしていますか?

「力を抜いてリラックスしましょう」と言われても具体的に何をどうすればいいのかよくわからないということはありませんか。そこでお勧めしたいことは、どのように行動すればリラックスできるのかを考えてみることです。行動とは身体的な動きです。自分の身体全体に何がおきているのか、優しく耳を澄ませてください。自分の中で何が起きているのかを観察します。

私は過去このような体験をしました。

異業種の方が集まるビジネス系のイベントに参加した時のことです。テーマに沿って各個人で自分の強みを自己分析をするワークを進め、時間が来たらグループになってシェアするという流れでした。初対面の人に自分のことを話すのはなかなか勇気のいることでした。自分の発表の番になると呼吸が浅くなり、言葉に詰まってしまうと冷や汗が流れ、誰か同意の相槌を打って欲しいと思ったものです。

この中で「誰か同意の相槌を打って欲しい」ということに関しては、私自身が思うだけでコントロールできることではありませんので、リラックスする方法としては今は不採用とします。

採用できるものは、今、自分自身に関することだけです。

自分の意志とは関係なく不随意で働くのが自律神経です。これにより生命維持が絶え間く滞りなく行われているわけです。「ああ〜、めんどくさい」と思ったら心臓の働きが弱くなる、なんてことが起きたら大変です。このように自分の意志とは関係なく働くのが自律神経です。これが「汗よ、止まれ」と私が命令したところで汗は止まらない理由です。

しかし自律神経の働きの中でも自分の働きかけ次第で調整できるのが「呼吸」です。普段は無意識に呼吸をしていますが、呼吸のスピードや回数は意識的に調整することができます。その結果として、自律神経に働きかけることが可能になります。

人前に立ち、緊張したら意識的に呼吸をするのは理にかなっているということになります。フィットネスインストラクターや運動指導者の皆さん、お客様の前ではどのように立っていますか?新しい立ち方が見つかるかもしれませんね。